My every day.
第二話「下駄箱との決戦」
2004年
2月14日
Am8時25分
始業時間まであと5分
奥川中央高校付属中学校3年A組下駄箱前・・・・・
「チッ!!」
そう言うと俺は下駄箱の扉を閉め教室への階段を登っていった。
のはいいけど足取りは重い・・・・
収穫無しでは先に教室に行った咲や涼介に笑われることは絶対だ!!
この話の題名“決戦“とかいってるけど全然勝負になってない。
まぁ、しゃ〜ね〜や、授業も始まるから早く行かないと。
・・・
・・・
・・・
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
「ひゃ〜はっはははははあっ、くるし〜たすけて〜、ばっかじゃないのあんた、」
本日2度目の笑いの種だ・・
嫌だけど読んでる人意味わかんなさそうだから説明するぞ。一回だけだからな!!
今は昼休みだ、朝のHRギリギリで教室に入ったとたん涼介は俺がチョコを持ってなかったのを見て大笑い。
これが一回目。
そして今は昼休み、となりのクラスから来た平山 奈央(ひらやま なお)に涼介が今朝のことを話して上のような大笑いされている。
「奈央、笑いすぎだよ。」
すかさず咲がフォローする。
「いいじゃない、ホントに笑えるんだから、だって下駄箱の中開けて無いの確認したのにあるかもしれないって言ってHRギリギリまで下駄箱眺め続ける人ってそういないよ!」
「ホント、ホント写真でも取りたかったな〜」
涼介を殴りたい気持ちは一旦抑えてここでひとまず紹介タ〜イム。
え〜と平山 奈央は・・・
コンコン、入るよ悠君。
何だよ咲、
なんだよって僕は物語を正当な方向へ流す見張り番さ、
いつから?
まぁ、気にせず紹介を続けて・
え〜まぁじゃあ平山 奈央は3年B組で俺達の隣のクラスの生徒
小学校ころから一緒で咲と涼介と奈央と俺でまぁ一応の腐れ縁ってやつかな、
え〜と確か部活は美術部だったよな?咲、
まぁ合格、付け加えとくと部長だよ、じゃあそろそろ戻ろうか、悠君。
オウ。
「ねぇ、咲〜悠〜、大丈夫?目逝ってたわよ」
「お前ら朝もそんな感じだったじゃねーか」
「大丈夫だよ、それより奈央、お前クラス隣だろ」
「ご飯食べ終わって暇だからあんた達のとこ来てみれば、なんとまぁ秋山悠君の面白い話がきけたじゃありませんかぁ〜」
「それ以上その話をするな〜!!」
「だって面白いじゃん」
「そう言う涼介、お前らはもらったのか!!」
「僕はこt・・・」
「咲は言わなくていい、言われるとこっちの気がめいる、んで涼介はお前はどうせもらえてないんだろ!!」
「フッフッフッ、甘いな悠、実に甘いよ君は」
「なっ、そっその口ぶりは・・まさか!!」
そう言うと涼介は机の中に手を入れ・・・・・
「そう、そのまさかだ!!、何と今年は俺にもチョコがあったのだ〜」
机の中からきれいな包装紙に包まれ赤いリボンで飾られた箱が出てきたのだ。
「なっ、そんな・・・馬鹿なっ!!」
「俺の勝ちだな、お前は万年チョコゼロ男だよ〜だ」
ブチ
俺の中で何かがきれた・・・・・
バンババババババババババババババンッ!!
「いたっ、やめ、おまえ、なに、だしてんだよ、ほんと、やめてって、」
いつの間にか俺は鞄の中からエアーガンを取り出し涼介に向かって目にも留まらぬ速さで全弾撃ち尽くしたらしい。
「俺マジで怒ったぞ、お前何撃ってきてんda・・・」
そう涼介が文句を言ってきたその刹那(まぁ、文句言ってきて当然だけど)俺はどっからともなく予備の弾倉を取り出して
バンババババババババババババババンッ!!
もう文句を言い返せないほどに打ちのめされた涼介を前に、
「あ〜気分爽快〜、お昼の日差しがこんなにも良かったなんてはじめて気がついたよ。」
「違うね 悠君、君の気分がいいのはお昼の日差しではなく涼介君を撃ち殺したからだ!!」
「さっ咲、何を言ってるのかな君は?」
「友として忠告する、自首するんだ!!」
「おっ俺はやってない!!」
「悠君、自首してくれ!!」
「何を言ってrun」
パッコ〜ン!!
「あんたら、その昼ドラか知んないけどその芝居いい加減止めなさい、止めないと竹刀で叩くわよ?」
奈央の今の言葉に少し疑問。
あんだけの力で叩いたあとで叩くわよって言われてもなんかいまいち説得力ないような。
「奈央。叩いたあとで叩くわよって言われても困るんだけど。」
俺はさっき思ったことを口にしてみる。
「ねぇ〜。ゆう〜、もう一回叩かれたくなかったらその口閉じておこっか〜?」
「わっかりました〜、て言うか昼休み終わったんだから帰れよ」
「一つ聞いていいかい、奈央。」
「ん、なに咲?」
「その竹刀どっから持ってきたの?」
「いま葉月さんに借りた」
「じゃあ早く返して帰ったほうがいいよ」
「何で?」
「君のクラスの担任もう行ったよ」
「マジ!!うわ〜早く行ってよ〜も〜、じゃあまた後でね。」
そう言うと奈央は竹刀を葉月さんに返すとそさくさと自分の教室へ帰っていった。
「なぁ、咲。
今日部活あったっけ?」
「ん、昨日みんなに言ったよ、今日は無しだよ」
そんな事を考えながら俺の昼休みは過ぎていくのでした〜。
第二話「下駄箱との決戦」 〜終〜
あっ、まだ涼介倒れてたんだ・・・・・・・・・・・・・ま、ほっときゃいっか。
悠君、おぬしも悪よの〜〜〜。
咲、頼むから黙ってて・・・・。