My
every day.
第一話「運命の日」
2月14日・・・・・・・・・・・・
それが今日の日付だ・・・
世間一般では“バレンタインデー”などといって騒ぎ立てこの日をやたら楽しみにしているやつがいるが俺は決してそうじゃない、俺はこの日に学校へは行きたくないなぜなら俺は中学三年生になるまで一度もこの日にチョコをもらったことが無いからだ!!
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「おいソコ!!、いまゼッテーくだんね〜理由とか思ったろ!!、お前絶対思ったろ!!」
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えっ?人に八つ当たりする前に自分の名前くらい言ぇ〜?
まぁそれはごもっともで、では気をとり直してぇ〜深呼吸〜
俺は秋山 悠(あきやま ゆう) 奥川中央高校付属中学校に通う現役バリバリの15歳。
頭脳はあんまりよくないスポーツ万能じゃありません顔もあんましよくない平均より少し下(いや、ホントは平均より結構下)の中学3年生です。
「おはよう、悠君」
「うわぁ〜、びっくりした〜、と思うか?」
「そのワザトラシイ驚き方は本気じゃないね」
「そのとうりだよ!!」
「もぉ〜、朝からそんな“僕はもてませんから今日は学校に行きたくありません”なんて顔してたら一生モテないよ、悠君」
「あぁ、そ〜ですか、朝から人に気分を正確に当てられてこっちはちょっと切れかってるからそこんとこよろしく」
「まぁまぁ、押さえなよ君が今日にチョコをもらったことがないのは今に始まったことじゃないだろ?」
あ〜ムカつく殺したいくらいムカつくけどここで紹介タ〜イム
この超ムカつくやつは奈月 咲(なつき さく)名前は女みたいだけど一応立派な男でチョコなんて朝下駄箱みたらいっぱ〜い入ってる様なムカつくやつです。
身長は俺と同じくらいの165cmだったと思う、顔は美形勉強も出来るしスポーツもデキル、何でもこなしちゃうヤツ部活は俺と同じ陸上部、
「おいソコ!!、いま運動オンチが陸上部入るなって思ったろ!!、お前絶対思ったろ!!」
「・・・・・・・何?朝から誰にキレてるんだい?」
「そうだぜ、そんな奇怪な独り言を言うから幸せが遠くにいってしまうんだ〜」
「君にしては良い事言うね、涼介君」
「一言多いぜ、色男」
「それは褒め言葉として受け取っておこう」
「相変わらずムカつくな〜お前」
「俺にとっては涼介、君の発言にも俺がキレル要素がたくさ〜ん含まれております。」
「相変わらず、キレ症ですな、悠さん」
ドカッ
「ぐへっ」
今の効果音を説明すると
いやここは第三者であるボクが、
おい咲、人の説明世界の中に勝手に入ってくるなよ・・・・
いや、君だけに司会進行を任せると自分の都合の良いように動かされかねないのでね、保険だよ、保険。
ケッ、ムカつくヤツ、まぁいいや説明すると涼介の“キレ症”発言にムカついた俺はすかさずローキック!!で涼介がこけたっと、
よく出来ました〜、いぁ〜今の説明は良かったよ実に良かった嘘もなく大げさでもない分かりにくい説明をありがとう。
涼介いわく、一言多いぜ、色男、ほらさっさと出てけ!!
はいはい、じゃあ一足先にもどります。
ついでに言っとくと俺がローキックを決めた涼介ってのは正式名称は木村 涼介(きむら りょうすけ)部活は今は何も入っていないが一年位前までは陸上部で現役バリバリの大会常連客だったけど急に止めて帰宅部転属した。
蛇足だが運動オンチの俺を“お前には素質があるから一緒にやろうぜ“と運動部さそってくれたのも涼介だ。
んじゃ、俺も戻るとしますか〜
「おっ、悠君帰ってきたかい?」
「ん、おっおう、ただいま。それから咲これからは勝手にくんなよ!!」
「はいはい、これからはノックでもするよ」
「おまえら、俺を話題から置いてけぼりにしてないか?」
「気のせいに一票」
「ボクも右に同じ」
「なぁ、俺を話題からおいてけぼりにした件は水に流すとしてそろそろ学校はいらないか?」
そう俺達はだいぶ前から学校にはついているのだけど門の前で立ち止まったまま動いてない。
期待はしてはいけないってわかってるんだけどもしもあった時とか思いたいんだけど現実はそんなに甘くなくきっと俺にツライ現実を突きつけるだろう。
そうなるとなんかな、足が踏み出しずらくて・・
「悠君そろそろ行かないと遅刻になっちゃうよ」
「門の前で立ち往生してました〜、なんていい別け通用する時代じゃないぜ」
「そうだな、よし腹くくった、お前ら下駄箱までひっぱっていって、頼む、自分じゃなんだかいけなさそうな気がして・・」
「「了解」」
二人は半ば呆れ顔で俺にそう言うと両腕をつかんで引きずり出した。
第一話「運命の日」 〜終〜